席次表の種類と選び方
例えば『デザインが気に入った』というだけで市販の席次表を購入してしまうと、うまく席次部分をレイアウトできなかったり、あとから『これを載せたい』と思ってもそのスペースを確保できなかったりすることがあります。注文・購入前には、何を掲載したいのかはもちろん、ゲストの人数やテーブル配置などから、サイズや折り方などどのようなタイプが適しているのかを考えておくことが大切な前準備となり、節約にもつながります。
席次表の決め方
式場や業者に任せるか、手作りするのかを決める
業者に任せるのであれば手間はずいぶん省かれるので、お金はかかりますが時間が無い場合にはお勧めですが、デザインは業者や式場のものから選ぶことになるので選択肢は限られます。
時間に余裕がある場合には、節約にもつながるので手作りがお勧めです。また、手作りだと内容にこだわった席次表を作ることもできます。
掲載する内容を決める
席次表に載せたい候補リストを参考に、どういったことを席次表を通してゲストに伝えたいのかを考えましょう。
席次表に載せたい内容リスト
- 席次レイアウト(必須)
- 挨拶文、メッセージ
- 新郎新婦のプロフィール
- 食事メニュー
- 式次第
- 列席者への感謝のメッセージ
- 写真
ゲストへの挨拶文やメッセージ
ゲストへの感謝のメッセージは必ず入れましょう。お二人がどんな気持ちで当日を迎えたかや、結婚披露宴の準備を進めたかなどを入れるとよいかと思います。
新郎新婦のプロフィール
席次表は披露宴会場に来たゲストが初めて手にするアイテムとなる場合が多いので、プロフィール項目を掲載することをお勧めします。
ゲストでお二人両方をご存知の方は、決して多くはありません。披露宴会場には新郎新婦それぞれのゲストがいらっしゃるので、それぞれのゲストにお二人がどんな人なのか、お互いに紹介することはとても重要です。
プロフィールの項目としては、名前、生年月日、出身地の他に、趣味・特技、未来への抱負、それぞれの新生活への意気込みや目標、笑いをとるのであれば、お互いに直してほしいところ、などが良いかと思います。
プロフィールの使用写真
お二人で年代を揃えることをお勧めします。例えば、赤ちゃんの時のもの、小学生時代やお二人がもっともはじけていた時期(?)など、二人で揃えることにより統一感が出ます。
食事メニュー
管理人は、後々の思い出として披露宴の食事メニューを席次表にも載せたいと思い、掲載内容に入れました。ですが、食事メニュー専用のペーパーアイテムもありますし、式場によってはメニュー表を別途用意してくれることもあります。その辺はケースバイケースで考えればよいと思います。
デザイン
自分たちの納得のいくのはどんなデザインかをイメージしてみましょう。 洋風、和風、または自分たちの足跡を記した写真を掲載したオリジナルデザイン… 席次表のデザインに『見やすさ』以外のルールはありません。全くイメージがわかない!どうしたらよいかわからない!といった場合は、まず市販されている席次表を参考にしてみるのも良いと思います。
『結婚式 席次表』の検索
サイズやデザインのポイント
人数が少なく掲載する内容もシンプルな場合はA4二つ折りでもよいかもしれませんが、人数が多い、伝えたい内容が多いのであれば見やすさも考慮してサイズを大きくする必要があります。
管理人がよく作っていたのは長辺がB4またはA3サイズの大きめの三つ折りタイプですが、それはオリジナルデザインの席次表であったために、こだわりを持った新郎新婦が掲載したい内容がたくさんあったことが理由だと思われます。個人的に招待された結婚式では、手作り、既製品を問わずA4二つ折りの閉じた状態がA5サイズの席次表や、長辺がB4サイズの二つ折りの席次表を多く見かけました。
折り(閉じ方)の種類
デザインのイメージと掲載する内容が決まったら、招待するゲストの人数やテーブル配置のレイアウトを考えながら、サイズと折り数(閉じ方)を決めましょう。
席次表には大きくわけて二つ折り、三つ折り、四つ折りの3種類があります。表紙と中用紙が別々のタイプでも、中用紙の折り数は基本的に上記3種類になります。
用紙サイズの種類
用紙のサイズとしては、大きいものから順にA版がA3、A4、A5、B版がB4、B5となります。
A4サイズの二つ折りがA5サイズ、B4サイズの二つ折りがB5サイズで、A3用紙は3つ折りとなることが多いと思います。↓の図には見やすいよう破線で折り線を掲載しました。
席次表を手作りする場合
席次表をどこまで手作りするのかを考える
手作りには、市販の席次表制作キットを購入して印刷は自分たちでする場合と、用紙の選別、デザインの制作、印刷などすべてを手作りする場合とに分けれます。
市販されている制作キットの場合、ワードなどのテンプレートが付属あるいはダウンロードして使用できるものがあり、テンプレートの内容を自分たちで入力し直して印刷すればオリジナル席次表ができます。
一方で、席次表そのものを一から作るにはパソコンと専用ソフトやアプリ、プリンタも必要になりますし、そもそもデザインやDTPなどについて一定の知識がいるほか、制作経験や知識があまりない場合は制作に要する時間もある程度かかるものと思ってください。
時間やお金の節約の両方を考えると、もっとも効率が良いのは市販されている席次表から好みのものを選び、印刷は自分たちでするという方法だと思います。
表紙と中用紙が分かれるタイプ
商品やショップによっては、表用紙と中に挟む用紙(中用紙)が分かれている場合があります。この場合、中用紙が二つ折り・三つ折りなどから選べるものがあります。一般的には表用紙は厚紙、中用紙は薄手の紙となる場合が多く、掲載する内容は基本中用紙に印刷されます。
デザインで大切なのは『見やすい』こと!
デザインについて↑でも少し触れましたが、席次表で一番大切なのは席次レイアウトが見やすいことです。列席者の人数が多いのに小さいサイズにしてしまうとテキストが小さくなり、肝心な芳名も小さなフォントで年配者に優しい席次表とは言えなくなります。
また、内容を詰めすぎるのも問題です。写真が多すぎたり、文字が多すぎるとごちゃごちゃした印象になってしまいます。DTPの観点から言うと『余白をうまく使う(ゆとりのあるレイアウト』を心がけてください。一番良いのはデザインに関わらず、開いてすぐに内容が伝わるような席次表を作ることです。